先日、購入当初から不具合が多かったBuffaloの「SSD-PGM480U3-B/N」がついに壊れてしまいました。
具体的には、USB-Cコネクターがグラグラしてきて、本体内部に落ちて取れてしまいました。こうなってしまっては仕方がないですし、何とかして保存しているデータを救出しなければなりません。
メーカー修理に出そうと思い公式サイトを見てみると、想像よりはるかに高額な修理費用に消沈し断念。まぁどうせ保証期間も過ぎているので、自分で分解してなんとかならないかと分解してみたところ、驚愕の事実が発覚しました。
本当は、データ救出の為に新しくM.2対応の外付けケースを購入し、その商品が気に入ったのでそちらを紹介しようとしていたのでけど、現状お使いの方や現在でも販売されている事、そして、サポートの対応や修理費含め、注意喚起も含めて記事にしました。
結論から言うと、メーカーから正式な回答を得られなかったので私の推測にはなりますが、本体側のUSB-Cコネクタ部分の取付強度不足による不良品です。同製品をお使いの方は、どうぞ最後までお読みくださいませ。
SSD-PGM480U3-B/Nスペック
私が所有していて壊れてしまったのは2019年モデル。2020年1月に購入しました。現在は2021年モデルも販売されていて、どちらのモデルも購入可能のようです。
USB3.2Gen(type-C)での接続が可能で転送速度も最大540MB/sと高速。とても軽量コンパクトなので持ち運びにも適しているので、不具合がなければ普通にお勧めできたポータブルSSDではあります。
不具合を時系列で紹介
私の使用用途は、自宅で使っているサブ機のMacBookPrp13(2015)のサブストレージ目的で購入し、Macのモニター裏側に両面テープで固定して使っていました。頻繁にアクセスするのではなく、使わなくなったファイルをたま〜にMacからSSD-PGM480U3-B/Nに転送する感じです。
なので、SSD-PGM480U3-B/N側ケーブルの抜き差しを頻繁に行う環境ではありませんでした。
不具合その①-変換コネクタの破損
購入後すぐに付属の USB-C to USB-A の変換コネクタが割れました。2015年のMBP13はtype-Cコネクタがないため変換が必要です。
この時直ぐにメーカーに連絡して、変換コネクタを別途購入することは出来ないか?と問い合わせたら「出来ません」との返答。では保証してもらえるかを尋ねると「ケーブル類は保証対象外です」との返答。
今考えると、この時に即返品すべきでした。
その後のサポートの返答にもイライラさせられ時間の無駄を感じ、直ぐに変換コネクタをAmazonで購入しました。
不具合その②-認識しない不具合多発
変換コネクタを別途購入した当初は快適に使用していましたが、程なくしてMacがSSDデバイスを見失い「ディスクの不正な取り外し」が度々発生するように。
この時は純正の変換コネクタがすぐに破損してしまったこともあり、別途購入した変換コネクタの相性が悪いかな?と思い、改めてUSB-C to USB-A のケーブルを購入しました。
別途購入したケーブルにより正常に動作するようになったと思いこんで使用していましたが、その後もMacがデバイスを見失い「ディスクの不正な取り外し」は頻発しました。
今考えると、他のデバイス等でこの事例は発生しておらず、購入当初から起きていた事からこの機器に問題があるのは明らかなのではありますが、不具合が起きる度、MacのUSB-Aを抜き差しすると直る事が多かったので、「このMacも古いししょうがないかな」と思って、この時はMac側のUSB-Aコネクタを疑ってしまいました。
不具合その③-USBコネクタが抜け落ちる
頻発する「ディスクの不正な取り外し」は、SSDを認識したあとに動かさずにそっとしておいてあげると起きないという特徴がありました。
この時はまだ、Macのコネクタを疑っていたので、データを移動する時は転送が終わるまでそっとしておいて使っていました。ただこの頃、転送スピードが明らかに遅い場合があることに気が付きました。
ふとSSD-PGM480U3-B/Nを触った時に、やけにUSB-Cのコネクタ部分がぐらついているのき気が付きました。取り敢えずケーブルを抜くと、同時にカラカラという異音と供に、ケーブルコネクターがSSD-PGM480U3-B/N内部に落ちてしまいました。
不具合の根源は本体のコネクター
アチャっ!とうとう壊れちゃったっ!
そう思い保証期間を確認するも半年ほど過ぎていて受けられないので諦め、修理できないかとBuffaloの公式サイトで調べると修理費用が思いのほか高額の為断念…
けどこの時、度々イライラさせられたこの外付けポータブルSSDともこれでおさらばできるという安堵な気持ちになりました。
修理の対象外を覚悟で分解してみた
とはいうものの、高額な修理代金を支払ってでもデータを救出すべきか悩みました。
不具合が多発するため利用頻度は低めだったストレージとはいえ大事なデータは入っています。悩んだ末、メーカー修理の対象外になってしまう事を覚悟で分解して修理してみることに。
USBコネクターに違和感
分解は至って簡単。つなぎ目にカッター等の薄いものを噛まして軽く捻るだけです。
開きました。SSDには耐熱対策で熱伝導シートが貼り付けてありました。本体はプラスチック製なので効果のほどは分かりませんが、それでも熱対策が行われているように見えて好感もてますね。
さて問題のUSBコネクターですが、きれいに外れてしまっていますね。本来はこのように取り付けられているのですが。
しかしこれ...
USBコネクターの足部分が全く固定されていません。この構造だと、貧弱な端子部分だけで強度を保つわけなので、購入後直ぐに接続が不安定になったのもうなずけます。
恐らく、コネクターの抜き差しや、少し負荷がかかっただけで端子部が少しづつ破損していき、どんどん不安定になってしまったと思われます。本来USB-Cコネクター自体は10000回の抜き挿しに耐えうる設計になっています。因みにUSB-Aコネクターは5000回と言われています。
そしてこの時、「ディスクの不正な取り外し」が頻発したり、認識してくれない等の、今まで起きていた不具合が全て腑に落ちました。
良かった!俺のMacは悪くなかったんや
サポートに問い合わせてみた
保証や修理が受けられなくなることを承知の上で自己責任で分解しているので、もちろんメーカーに頼ることは考えていませんでしたが、これは直接問い合わせてみようと思いました。
だってこれ、分解しなければ絶対に判らないことだし、明らかに強度不足なので構造上の欠陥だと思ったから教えてあげようと思ったからです。
返答はコピペが帰ってくるだけ
元々保証期間は過ぎていますし、分解しているので修理も受けられなくなっている事は重々承知しているので、それらを求めているわけでは無い旨を伝え、「USB端子部の足が固定されていないのは強度不足ではないか。この構造の認識はできているか」を訪ねました。
明確な回答は得られず、ほぼコピペのような回答が帰ってくるだけでした。
更に「この症状はサポートに1件も上がってきていない」とのことでした。
Amazonの評価を見ると、私と同じような症状を訴えている方は沢山いるように見えるので、同じような問い合わせはあると思うのですが…
また、「同タイプで2021年版が販売されているが、端子部分の強度は対策しているか」も問いましたが、こちらもコピペでの返答しか得られず対策済みか否かの返答は得られず。
これ以上は時間の無駄だなと思い問い合わせは終了。
できれば「これらの症例は弊社でも把握しており、現在は対策済みとして2021年版の販売をいたしております。お客様におかれましてはご不便をおかけいたしまして大変申し訳ございません。また、ご自身で分解された製品が修理対象外となっている事をご理解いただきありがとうございます。恐縮ではございますが、ご自身でのデータ復旧をお願いいたします。」
とでも返答いただければ別に納得しましたし、新型がUSBコネクターの強度を見直された製品であれば、軽量コンパクトで転送速度も早く良い商品だと思うのでお勧めも出来たのですが、不具合の把握も出来ておらず、改善されているのかも不明であれば、残念ながら怖くて人には絶対勧められません。
まとめ
有名メーカーのBuffaloの製品ならとサポートも含め安心して購入したつもりでしたが、他社と比較しても対応はかなり良くない印象でした。また、同製品を現在利用されている方も、このコネクターの強度では近いうちに私と同じ症状が出ると思います。
SSDを認識しないなどの不具合が出た場合、それはAmazonレビューに多くある「ケーブルの不具合」ではなく、「コネクター部分の強度不足」によるものです。なのでSSD-PGM480U3-B/Nシリーズをお使いの方はご注意ください。
また、メーカー修理やデータ復旧サービスはかなり高額に設定されているので、自己責任にはなりますが、外付けケースを別途購入することをお勧めします。転送速度も同じだし(むしろ早い)強度もアルミ製などもあり安心できますよ。
長くなったので、データ救出の為に購入したM.2外付けケースは別記事にしました。